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ぐだぐだ日記

全心~全天候型自力稼動心日誌★乙女、戦国B・M、一般系ゲーム、漫画、TV等の感想とか日々の事とか。ネタばれ上等主義なのでご注意を。

えいえんのぜろ

読書というカテゴリー作っておきながら、あまり本格的に読書してなかったり。
今に限った事ではなく、前から、新聞の批評読んで
読んだ気になる読書みたいなのやってました。

最近やっとちょこちょこ読むようになったんですが
この「永遠のゼロ」つう本は分厚くて、一見読みきれるのか…?
と思ったんですが、
意外と半分過ぎた頃からはすんなり読めました。

最初はないとすくーぷの構成作家の人の話って
どんなんだろうというのと、
新聞広告に惹かれてみてみたんですが。



記者の姉と、ニートの弟。
ある日、2人の祖父は血の繋がりは無く、本当の祖父は
戦争で特攻に行き亡くなったという事を知った姉が
記事にする為に、弟に協力を求め
祖父の足跡を辿るべく、いろんな「戦争の生き残り」の人に話を
聞いていくという話。


続きます>>>>>>>>>>>>>>>>>>>









最初に聞いた話が、
祖父、宮部は妻子の為に生きて帰ると言った
当時では臆病者だったという話。

その人が宮部を嫌っていたこともあり、
しょっぱなから出鼻を挫かれた2人は
調査を続ける事に躊躇するが、
なんとかやっていく内、祖父と、
今は忘れられかけている、戦争の真実に触れる事に。

自分も戦争を知らない子供たちの1人なので
文章だとかドラマ、映画でしか知りえない事ですが
こんなにも正直な感情を出す事が許されなかった時代、
未だどこかで連綿と続いているような、当時の海軍のような体制、というのが
次々とあぶりだされていく過程に圧倒させられた。

フィクションの中にある本当の事に愕然としたというか。
「おじいさんは海軍に殺されたんだ」
と2人に言わしめた、当時の無茶で無謀な作戦。
特攻は一種のテロだという若い記者。
そういう考えを持った人がいるというのも驚くが、
そういう風に情報操作していたのは当時の新聞だ、と一喝した証言者も現れる。

兵を使い捨てのようにしか思っておらず、
己の体面を保つ為に命令をくだす上層部。
まだアメリカ軍のほうが命を大事にしていたんではないかと
いうくだりでは唸らされた。

日本で待っている妻子の為に、絶対生きて帰る、と
証言者達に言っていた宮部にも、運命の分岐が訪れる。
それは究極の選択。
自分は助かるかもしれないが、代わりに誰かが死ぬ…
そう思った時に宮部は意外な行動を起こす。

意外な繋がりに驚かされるが、2人の話は爽やかに終わっている。
だがエピローグ(プロローグもだが)では
証言者が知りえなかった、本当の宮部の最期の瞬間が
皮肉にもアメリカ兵によって語られる。
この様が非常に壮絶としか言いようが無く、
戦争はむなしいものだという事を忘れずに印象つけられる。

かーなーり分厚かったけど読んでよかったと思える本でした。
最初は夢を諦め、ニートである自分を
臆病者のお祖父さんの血かもねとか,自虐気味に呟いていた弟も
司法試験に再挑戦しようと思い始める。
割と打算的な結婚観だった姉も意識に変化が訪れる。

この姉弟と同じように
人生をもっと大切に生きたくなる、そういう話。

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